King Gnu

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About this artist

2013年、常田大希(vo,g)が東京藝術大学の同級生であった石若駿(ds)らと共にソロ・プロジェクトSrv.Vinci(初期の名義は Mrs.Vinci)として始動する。15年、同大学出身の井口理(vo,key)、セッションで知り合った新井和輝(b)と勢喜遊(ds)が合流。バンドとしての活動が中心となり、17年にKing Gnuに改名した。石若はバンドを離れるが、常田のソロ・プロジェクトMillennium Paradeに参加するなど親交は続いている。昭和歌謡やフォークなど日本の歌に影響を受けた井口に対し、他の 3人はゴスペルやファンク、ヒップホップ、オルタナティヴ・ロックなどの洋楽がルーツにあり、あらゆる音楽ジャンルが混じった“トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル”と名乗る独自の音楽を生み出している。世代・趣味趣向を超えたリスナーへの訴求力を持っており、洋楽アーティストが数多く出演するフジロックフェスティバルから日本人アーティストのみで構成された VIVA LA ROCKまで、数多くの音楽フェスに出演している。海外からの評価も高く、17年にはメジャー・デビュー前にも関わらず SXSWに出演し、全米 7か所での公演も成功させた。19年にはヨーロッパ最大級の音楽アワード 2019 MTV EMA (Europe Music Awards)でベストジャパンアクト賞を受賞した。17年に 1stアルバム『Tokyo Rendez-Vous』をリリース。J-POPの曲調にマッチした歌声の井口と、オルタナチックな歌声の常田が共存しながらも、根底にブラック・ミュージックのビートを敷いた、洋楽と邦楽の境目を攻めた作品となった。常田は同アルバムを「歌モノ」であることを強調している。その裏には、UKの歴史背景を背負ったオアシスにイギリスの若者が熱狂するように、日本の若者とつながりを見出したいという考えがある。そんな邦楽であることに自覚的な姿勢は、1stアルバムから変わらない。同年 7月 13日には、1stシングル「Flash!!」を配信限定リリース。EDMやロック、ブラック・ミュージックが交わりあったバンドサウンドで、現在の King Gnuらしさであるミクスチャー・スタイルが体現された 1曲となった。インディーズレーベルの PERIMETRONから 2枚の作品を世に放った翌年の 19年 1月 16日、アリオラジャパンから 2ndアルバム『sympa』をリリースし、メジャー・デビューを果たす。宇多田ヒカルや Mr.Children、サザンオールスターズなどが彩った J-POPの歴史に連なることを目指し、『Tokyo Rendez-Vous』よりもポップな仕上がりとなっている。中でも「Prayer X」は初のタイアップ作品であり、バンドをひとつ上の段階に引き上げた楽曲。当時、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のヒットで話題を呼んでいたクイーンや、前年度より邦楽界に旋風を巻き起こしていた米津玄師らを上回って、Billboard Japan Hot Albums部門で初登場 4位にランクインし、その年の第 61回日本レコード大賞では優秀アルバム賞を獲得した。
また19年からは「白日」、「Sorrows」、「Hitman」、「飛行艇」と立て続けにドラマ・ CMとのタイアップが決まり、活動の幅をさらに広げる。中でもドラマ主題歌として書き下ろされた「白日」は、MTV主催のミュージックビデオアワード MTV VMAJ 2019で最優秀ビデオ賞と最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞の二冠を受賞。さらにストリーミング総再生回数・YouTube再生回数で 1億回を突破し、ロングヒットを記録している。その名は音楽フリークだけでなく、お茶の間にも広く知られることとなり、メジャー・デビューわずか 1年でその年の紅白歌合戦に出場した。その人気はとどまることなく、翌 20年にリリースしたアルバム『CEREMONY』は、オリコン・ Billboard JAPANともに週間 1位に輝く。インストゥルメンタルと「壇上」を除いたほとんどがタイアップ曲であり、これは彼らの音楽が世間に求められた証である。ブラック・ミュージックを根底に敷いた J-POPは『Tokyo Rendez-Vous』から変わらず、楽曲が更新されるごとにそのサウンドは磨き上げられている。常田はインタビューで本作がバンドの区切りであると語り、フェスやテレビ・ラジオ番組への出演、タイアップに追われた怒涛の19年をひとつの節目とし、20年からは原点回帰した楽曲制作に挑む意欲を見せている。これからも彼らは、あらゆる音楽ジャンルを取り込みながら、新たな J-POPを生み出し続けていくだろう。

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